シェアふぁーむの日本で1番おいしいおコメ|若者の農業

わたし達は、まるで導かれたように、あきたこまちを生産しています。
そのことについてお話します。

コシヒカリ、ササニシキも作ってみましたが・・・。

一般的に消費者に人気が高いお米の品種と言えば−、コシヒカリなどでしょう。
わたし達も、コシヒカリやササニシキを栽培してみました。
しかし、わたし達の農法 − 無農薬・無肥料、川の最上部のキレイな水 − でそれらを作ると、おコメの味や粘り気、香りが強くなりすぎてしまい、美味しくなかったのです。
いえ、正確に言うと、味はおいしいのですが、お米の「甘味」のインパクトが強すぎて、「おかず」が完璧に負けしてしまうのです。

それに比べ、「あきたこまち」をこの栽培方法(無農薬・無肥料・最上流の水)で作ってみると、上品でバランスの取れた最高に美味しいおコメに仕上がりました。
口にジワっと広がっていく・・・おコメ本来の味わい、ちょうどいい粘り気、そして爽やかな香り。
バランスがいい、品が良いという表現になるでしょうか。

シェアふぁーむの日本で1番おいしいおコメ|若者の農業


でも、正直に言って、あきたこまちは、一般的に人気がある品種とは言えません。
その理由も分かりました。

農薬・肥料を使ったら全然おいしくない

自然栽培で作ったら「超」おいしい ― 「あきたこまち」はそんなおコメ

あきたこまちは、一般的な栽培方法で作っても、おいしくならないと思います。

米どころ秋田県といえども、お米の生産はそのほとんどが、川の下流部です。
有名なのは八郎潟ですが、ここは海に面している土地(最下流部)です。
殆どの農家さんは、自分の田んぼで農薬・除草剤、そして化学肥料を使います。
川の下流部では、それらが水に含まれてもいます。

一般的な栽培方法では、農薬・除草剤・肥料を使ったことによる「雑味」が出てしまいます。
「雑味」にあきたこまちの「品の良い甘味」が消されてしまうため、味が感じられない中途半端なお米になります。

一般的な栽培方法なら、あきたこまちより「甘味」の強いコシヒカリの方が適しています。
甘味が突き抜ける分「美味しい」と感じられますが、強い甘味で雑味を隠しているので、味の焦点がぼやけ、ジワーっと広がる米本来の味わいが失われます。

このように、栽培場所や栽培方法によってそれぞれ適した品種というものがあります。
これは、わたし達が現場を通して感じたことです。

いろいろな品種を作って、
他のお米も食べてみて、
その上で、日本で1番おいしいおコメを作るべく、
シェアふぁーむが選択したおコメ ー それが、「あきたこまち」です。
シェアふぁーむの日本で1番おいしいおコメ|若者の農業

奇跡の天皇献上米 −「あきたこまち」

生産する米を「あきたこまち」に統一してから、ビックリすることを知りました!
わたし達の田んぼがある秋田県五城目町は、平成天皇即位の礼・大嘗祭において、「悠紀田(ゆきでん)」として選ばれた由緒ある米どころだったのです!

それに因んで五城目町は「悠紀の国」と名付けられました。
実際に天皇に献上されたお米は、富津内川の中流部で栽培された「あきたこまち」なのです!

わたし達が知らず知らずのうちに選んだ田んぼが、まさにその富津内川の最上流部だったということを昨年知らされ、「え?えええっーー!!」と驚いた次第です。

縁(えん)と縁(ゆかり)に包まれ、まるで導かれるように生まれた、奇跡のあきたこまち。
特殊な栽培方法であるがゆえに収穫量はまだまだ少量です。
「おいしいおコメ」を是非ご家族の皆様とご一緒に心ゆくまでご堪能ください。